川口市立県陽高等学校でデートDVの講演

はじめに

2017年6月22日,川口市立県陽高等学校(定時制)で,デートDV についての講演をしてきました。県陽高校とは縁もゆかりもありません。そのような高校に講演に行くことになった理由は,私が所属する埼玉弁護士会の公益活動の一つである,県内の学校を対象として無料で弁護士を講師派遣する事業にあります。

講演内容

デートDVの講演は,午後6時30分から1時間,県陽高校の体育館で行われました。全校生徒約200人の多くが参加してくれました。
自己紹介の後,デートDVという言葉の意味から話しました。高校生にデートDVという言葉の意味を知っているか尋ねてみたところ1人だけ知っていると手を挙げてくれました。実際には知っているけれど,手を挙げなかった人もいるかもしれません。それでも,恋人からの暴力であるデートDVという言葉は,そこまで高校生にとって当たり前ではないようです。
それから,デートDVの5類型について,具体例を挙げながら開設しました。つまり,殴る蹴るなどの身体的暴力,言葉の暴力や無視などの心理的暴力,人間関係に口を出したり,電話やメール,SNSなどをチェックしたり行動の制限,無理やり性行為をするなどの性的暴力,働いたお金を巻き上げるなどの経済的暴力の順に,私が関与したケースを紹介しながら,説明しました。
デートDVとして考えられている行為は多種多様ですので,法的な観点から,3段階に分けて説明しました。それは,犯罪行為,犯罪には当たらないが法律に反する行為,法律には反しないが不適切な行為の3段階という形です。一般的には,このような区別をすることは少ないかもしれません。しかし,私は弁護士である以上,法的な観点からデートDVを整理してみました。
講演の大部分がこの5類型の説明でした。その他に,被害に遭った場合の対処方法,デートDVの加害者対する責任追及のために必要な証拠の集め方,公的な相談機関などを紹介して,私の講演は終わりました。

高校生たちの反応

高校生の反応は,予想より悪くなかったと思います。定時制の生徒なので多くは昼間働いて学校に通っています。居眠りする高校生が多いかなと思っていましたが,居眠りしている人はチラホラいる程度で予想よりは少なかったです。私の話したことが,少しでも彼らの記憶に残って,今後の人生に少しでも役に立ってもらえればありがたいです。